平成21年12月7日月曜日

Varanasi Life


ヴァラナシに来て1週間が経ちました。ガンジス河沿いのヒンドゥー教の聖地、生と死が交錯し、シヴァ神の住むところと言われています。
今の季節は、昼間は暖かく、朝夜は冷えます。

毎日、歌の練習、瞑想、ヨガ、サンスクリット語の勉強をして、残りの時間は河沿いや街を歩いて、友人とチャイを飲んだりする生活です。

宿はとても快適です。12畳くらいの天井の高い大きな部屋で、バルコニーもついています。共同のキッチンがあり、冷蔵庫もあります。(冷蔵庫はないところが多いです。)インドのホットシャワーはとてもぬるく水とお湯の中間みたいな温度で震えながら入ることも多かったのですが、ここのシャワーのお湯は熱すぎるくらい。水を混ぜなければいけないなんて、なんて贅沢な気分。これで家賃は1日200円程度!長期滞在者にもってこいです。また、家の向かいにオーガニックカフェ、Om Cafeがあり、ワイヤレスインターネットもあるので、とても便利です。

今は結婚式シーズンで毎日爆音のドラムが街を行進し、夜には空に花火があがります。先日、いつも私の歌の先生の伴奏を担当する大御所パカワジ奏者Srikant Mishraさんの娘さんの結婚式に行ってきました。大規模なもので、1000人くらい来ていたと思います。たくさんの友人に再会し、Gundecha Brithersなど有名音楽家の姿もちらほら。


ビュッフェスタイルのディナーはとても豪華でした。中華料理、ラジャスターン料理、地元料理コーナーがあり、カレーだけでも8種類くらい楽しめました。


マーチングバンドが到着、爆竹、打ち上げ花火。とても近いところであげるので、火花が自分の頭に落ちてくるのが感じられました。危ない。。。打ち上げ花火に同乗して、実弾の入った銃を空に打ち上げるやくざみたいな人も。静かな注目を集め、得意気。誰でも入れるのでこういう困った人も来てしまうのでしょう。



花に飾られた車でお婿さんが到着。とてもハンサムで王子様のようです。その後お婿さんとお嫁さんのお父さんのための儀式が行われました。聖職者がマントラを唱える中、男二人の絆が結ばれます。インドで足に触れることは深い敬意を示す動作です。お嫁さんのお父さんが、お婿さんの足に触れる姿が感動的でした。


夜11時半くらいになって、待ちくたびれた頃、やっとお嫁さんが登場。真っ赤でキラキラのゴージャスな衣装に身を包み、とてもおしとやかです。お婿さんと花輪の交換をしました。毎日4時起きのためこの辺で眠気の限界、お嫁さんを見たので満足し、帰りました。


ガンジス河の水上結婚式も頻繁にあります。


シヴァ神の格好をした子供。写真をとったので、少しのお金をあげます。笑顔がとっても可愛い。


ある日ガンジス河沿いで大きなコンサートがありました。そろそろ帰ろうとひとりで歩いていると、6歳くらいの小さな男の子に話しかけられ、僕についてこいとのこと。そして私がまだ行ったことのないいくつものお寺に連れて行ってくれました。お金が欲しくてやっているのではなく、純粋にお寺が見せたかったようです。彼とはその後も何度か街で出くわし、とてもよい友達です。

シヴァ神のパートナー、女神パルヴァティ。

シヴァ・リンガム(シヴァ神の男根)

昨日近所のアートギャラリーで、十代の子供カメラマン10人による写真展に行ってきました。外国人の女性カメラマンがヴァラナシの子供達にカメラを与え、写真を教え、これが初めての展示会だそうです。今日が初日でカメラマン達もみんな集まっていて、いろいろ説明してくれました。大人顔負けの腕前で、ヴァラナシの何気ない日常を澄んだ目でとらえていました。


インド人は早起きの人が多いです。早朝から大声で歌う声も聞こえます。今朝は今まで聞いたことのない女性の声が街中に響き渡っていました。何かただごとでないような悲しい声でした。おそらく子供が死んだのだろうということでした。私の子供が、私の子供が、という部分だけ聞き取れました。すごく悲しく、強烈な力をもった歌声でした。

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