平成25年1月30日水曜日

大嵐のコンサート

先週末ブリズベン周辺は大嵐にみまわれました。2年前ほどの規模ではないけれど洪水も発生しました。(2年前は4.5メートル、多くの家が1階を失ったけど、今年は最大2.6メートルだったそう。)多くの家が停電にみまわれ、うちも24時間くらい電力を失いました。友人の家をふくめ丸二日失った家も多かったとのこと。

そんな週末に予定された「United Nations of India Classical Music」、予想外の展開もあったけどとてもいい時間でした。

まずは土曜日MullunbimbyのDrill Hallで。
この日から大雨が始まり、視界が悪く、途中に事故があって渋滞だったりのちょっとこわい2時間のドライブの末、会場へ。

でも悪天候にも関わらず、予約で完売、インドのようにステージ前の床にもいっぱいいっぱい人が座り、会場にはいりきれず入り口ドアから立ち見が出るほどの大盛況。活気に満ちた素晴らしい雰囲気でした。


ドゥルパドで幕開け。
Shen Flindell & me, Raga Patdeep




太郎さんとマハリシ、初対面で素晴らしい息の合った演奏。ラーガは最近の自然の中の生活で湧いてきたものだそう。

Taro Terahara, Maharishi Raval & Yuriko Terahara, Raga Gunji Manduka





まさにそのときのお天気、雨のラーガを。

Saikat Battacharya & Shen Flindell, Raga Miyan ki Malhar




エネルギッシュな歌声と表現豊かなジェスチャーで会場を沸かせる。

Tahir Quawwal, Maharishi Raval & Bhairavi Devi, Qawwali, Khayal, Thumri, etc...




最後にみんなで。
この日はインドのリパブリックデイ。ガンジーの好きな曲、インド人はみんな知ってるバジャン、Raghupati。
ちなみに私ととなりの彼女、二人とも妊婦。2週間違いのおんなじくらいの大きいおなかを向かい合わせ、4(2+2)ガールズコーラス。


素晴らしい夜、翌日のブリズベン公演にも期待と興奮が膨らむ。。。




日曜日、目覚めると、引き続き大雨。

ブリズベンは日本と違いほとんどのレストランは10時には閉まってしまうため、お昼頃から演奏後出演者用に大きなお鍋にダールとライス作り始めました。

さてできた。あれ、、、雨はさらにすごい勢い。こんな中人来てくれるかな?みんながちょっと不安も抱き始める。警察は、今日は危険だから運転するなと注意を呼びかけてるらしいし。

すると、人が来れるかな、どころか、会場の道路が閉鎖され、自分たち含め誰も行けない状況に。。。

ここまでの大災害は予想してなかった。。。!結局開催は不可能となり、延期が決定。

でもあきらめないお気楽な私たちは、大量のダール&ライスもあることだしと、うちでホームコンサートすることにしました。ダンサーとシタール奏者は来れなかったけど、すでにいる演奏者達で。

たくさんの道路が閉鎖されるなか、友人を含め出演者と同数くらいの人が来てくれて、15人くらいでこじんまり楽しくやりました。

ゆりこさんがインターネット中継してくれたので、実際その場にいた人よりも多い50人くらいが日本を含め世界からみててくれたみたい。すごい時代だな。


この日もまずはドゥルパドでゆっくりはじめました。

Shen Flindell & me, Raga Yaman



わざわざ嵐の中2時間以上かけてきてくれました。

Tahir Quawwal, Maharishi Raval & Bhairavi Devi



シェンの突然のリクエストにより、トルコ人シンガーの友人、フェリドゥン飛び入り参加で、タヒルと即興共演。



今日は太郎さんが雨のラーガ。吹き始めた途端に、ぶおー!!!って雨嵐が強まる。

Taro Terahara, Maharishi Raval, Shen Flindell & Yuriko Terahara, Raga Megh



終わったとはみんなで大きな楕円になり、おしゃべりしながらご飯をいただきました。

食べ終わって寝転がった私のおなかの中で、仲間達との時間を喜んでか、おなかの赤ちゃんが、やたらとうごくうごく。外からも明らかにわかる不規則に変形するおなかを、みんなが驚き笑いながら眺めてくれて、幸せなときでした。


延期されたこの日のコンサートは2月23日に開催が決定。臨月までまだやるか、です。良い体調が続いて、お産が早まりすぎないことを願って。

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